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ロータス・107 (Lotus 107) は、チーム・ロータスが1992年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー。クリス・マーフィーが設計した。は107B、前半戦は107Cが使用された。 == 107 == 107はロータスにとってに102を投入して以来の新車となった。102よりも空力面が洗練され、クリス・マーフィーがレイトンハウス在籍時に設計したCG911に似たフォルムとなった。ウィリアムズやジョーダンのマシンと同じくノーズ先端が若干リフトしており、フロントウィングは緩やかにカーブしている。翌端板のボーテックスジェネレーターは2段重ねになった。 エンジンはフォード(コスワース)のワークスエンジンHBの旧スペック(シリーズV)を獲得した。ベネトンに独占供給される最新スペック(シリーズVI)と異なり、ニューマチックバルブが装備されていないが、カスタマーエンジンとしてはトップクラスの性能を持っていた。 足回りには、ロータスとしてはの99T以来となるアクティブサスペンションを搭載した。ただし、99Tの様な完全油圧制御式(フルアクティブ)ではなく、従来のパッシブサスペンションに組み込んで、車高制御機能(ライドハイト・コントロール)を補完するセミアクティブサスペンションだった(チームは「ファーストライド」と呼んだ〔『ロータス107&107Bフォード-クローズアップ&ヒストリー』、p15。〕)。フロントはモノショックでロールを抑制し、アクティブユニットでピッチを制御した。 ただし、107をドライブしたジョニー・ハーバートは、1993年の取材記事の中で「セミアクティブサスの状態では、昨年は予選でも決勝でも走ったことがなかった。テストでしか試したことがなかったからね〔『ロータス107&107Bフォード-クローズアップ&ヒストリー』、p.109。〕」「実際に使える状態までは熟成できなかった。なぜかというと、ソフトウェアに問題があったからなんだ〔」「昨年の後半からはもうほとんどアクティブサスではドライブしていないし、コンポーネンツ自体も(マシンに)つけなかった〔」と発言しており、未完成のまま開発が打ち切られた可能性もある。 カラーリングは名車49へのオマージュとして、ブリティッシュグリーンとイエローを基本とした配色になった。シートやステアリングには、ロータス伝統の赤いバックスキンが貼られている。マシン各部にはタミヤ、日本物産(ニチブツ)、塩野義製薬、日立製作所、小松製作所、イエローハット(スポット)といった日本企業のスポンサーロゴが貼られた。また、第9戦イギリスGPからカストロールがメインスポンサーとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロータス・107」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Lotus 107 」があります。 スポンサード リンク
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